2011/11/24

11/28: 成蹊大学にて、科研費研究会「ナサニエル・ホーソーンと戦争」開催のお知らせ

11月28日(月)成蹊大学にて、巽先生が携わっている文部科学省科学研究費主催による共同研究会が、以下の通り開催されます。

「ナサニエル・ホーソーンと戦争―初期短編と後期作品をつなぐ新たな側面」
日時:11月28日(月)18:30~20:30 
会場:成蹊大学3号館101教室
主催:科学研究費・基盤研究(B)「モンロー・ドクトリンの行為遂行的効果と21世紀グローバリズムの未来」
科学研究費・基盤研究(B)
研究代表者:下河辺美知子(成蹊大学)
研究分担者:巽孝之(慶應義塾大学)、舌津智之(立教大学)、日比野啓(成蹊大学)

基調発表
高尾直知(中央大学)
「世界改良のアメリカン・ドリーム―『セプティミアス・フェルトン』再読」

ワークショップ
「ホーソーン短編と戦争」
松井一馬(慶應義塾大学大学院博士後期課程)/「タイコンデロガ砦」
大武佑(成蹊大学大学院博士後期課程)/「エンディコットと赤い十字架」
横山晃(立教大学大学院博士後期課程)/「おもに戦争問題について」
コメンテイター:高尾直知

アメリカ国家・文化は、「全体性」を志向する欲望と「部分」であることへの苛立ちの相克にたいしてどのように歴史を刻んできたのだろうか。19世紀初頭になされた、アメリカ外交政策の出発点であるモンロー・ドクトリンに注目し、この言説がアメリカ文学・文化の空間的および時間的位相を定義づけてきた歴史的経緯をグローバルに検証していく・・・
2010年から続く本研究会。今回は、モンロー・ドクトリンの同時代ともいえる19世紀前半、アメリカの拡張主義のただ中に身を置いたナサニエル・ホーソーンの初期短編と後記作品を取り上げ、アメリカの拡張を批判していたホーソーンの基本理念に迫ります。前半は高尾直知氏(中央大学)による基調講演、後半は大学院生によるワークショップが予定されています。なお、ワークショップには、大学院巽ゼミの松井一馬さんが「タイコンデロガ砦」(1836)を扱い、発表を行います。
どうぞお楽しみに!