2011/08/05

大学院巽ゼミOBである波戸岡景太先生の『ピンチョンの動物園』が、水声社より刊行されました

大学院巽ゼミOBの波戸岡景太先生(明治大学)の『ピンチョンの動物園』が、先月、水声社より刊行されました。
本書は、波戸岡先生ご自身の博士論文をもとに構想を練り直し、加筆改稿したもの。トマス・ピンチョンの8つの長編作品のなかの動物に焦点を当てて論じられている、エコクリティシズム・コレクションシリーズの一冊です。ぜひ、手にとってみてください!


4891768444

波戸岡景太著『ピンチョンの動物園』
248頁
水声社より2011年7月刊行
※書籍詳細は、こちらからご覧いただけます。


目次
はじめに ピンチョンの動物園へようこそ
・サシツキーの猿
・動物園という批評空間
・オリエンタリズムというワクチン
・動物園化するポストモダン
・未知との遭遇が始まる

第一部 『V.』から『重力の虹』まで
第1章 鰐とアメーバ
・『V.』の成功
・下水道の鰐の文化論
・まだら鰐の輪廻
・ステンシルの痛み
・アメーバのように生きる

第2章 境界線上のイルカ
・タッパー化するアメリカの叫び
・生真面目な『競売ナンバー49の叫び』
・レイチェル・カーソンの海
・境界線上のイルカ

第3章 巨大蛸は咆えない
・絶望のサウンドスケープ
・『重力の虹』の聴覚
・インターフェイスを食い破る音
・カティエという仲介人
・美女と野獣のモチーフ
・スロースロップの海辺 
・なぜ「聴覚」なのか
・下水管から鍵穴へ
・グリゴリ/グリーシャのトリック

第二部 『ヴァインランド』から『インヒアレント・ヴァイス』まで
第4章 すべての豚どもに死を
・ピンチョン文学の「後半戦」が始まる
・『動物農場』と『ヴァインランド』
・デズモンドの一日
・動物を所有するためのノスタルジア
・関係の物語

第5章 犬たちの沈黙
・『メイスン&ディクスン』――アナクロニズムとしての歴史小説
・黒い犬のアメリカ
・想像された自然は想像できない
・そしてテリアは大地に還る

第6章
・『逆光』か、『アゲインスト・ザ・デイ』か
・「家族小説」としての『逆光』
・『重力の虹』から遠く離れ――三男キットの場合
・注釈デッドヒート
・喋る犬から読む犬へ――パグナックスの場合
・アメリカの虫とメキシコの虫――次男フランクの場合
・SFを読む西部劇のアウトロー――長男リーフの場合
  
おわりに ビッグフットはここにいる
・リマスタード・ピンチョン――『インヒアレント・ヴァイス』
・そして動物はいなくなった
・転地療養としての『ヴァインランド』
・ビッグフットはここにいる。


参考文献
あとがき


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