2010/08/07

『三田文学・夏季号』、好評発売中!

今年、創刊100年となる『三田文学』。その最新号No.102(夏季号)が、現在好評発売中です。



本号は、昨年9月に慶應義塾大学三田キャンパスにて開催されたエドガー・アラン・ポー生誕200年記念大会でのバートン・L・セント=アーマンド名誉教授(ブラウン大学)による特別講演「アメリカ死者の書―死後の旅としての「アルンハイムの領地」」の草稿の翻訳(訳・伊藤詔子名誉教授(広島大学))が掲載されています。

また評論では、大串尚代先生が「サリンジャーの祈り―『フラニーとゾーイー』における「太っちょのオバサマ」をめぐる一考察」を寄稿しています。今年1月に亡くなり、ベストセラー小説『ライ麦畑でつかまえて』(1951)の作者として知られているサリンジャーですが、本稿は「グラース家物語」と呼ばれるサリンジャーの後期作品群のなかの「フラニー」(1955)とその続編「ゾーイー」(1957)に焦点を当てています。

さらに、大串先生が翻訳を手がけ、今年2月東洋書林より刊行された『機械仕掛けの歌姫―19世紀フランスにおける女性・声・人造性』 (フェリシア・ミラー・フランク著・大串尚代訳)の書評を、新島進准教授(慶應義塾大学経済学部)が寄稿しています。

ぜひ、ご覧ください!