『SFマガジン』2010年9月号が早川書房より刊行され、絶賛発売中です。本号の特集は、小谷真理さん監修による「東京SF化計画」。今年の第49回日本SF大会が8月7日(土)、8日(日)の2日間にわたり東京で開催されることに合わせて組まれた特集―小説3篇、海外作家・批評家による評論、作品ガイドから成る、ここでしか読めない濃い内容となっております!
記念すべき第一回日本SF大会が行われたのは、1962年、東京・目黒公会堂。
特集解説では、SF大会と東京との関係はもちろん、真理さんのSF大会に対する熱き思いが綴られています。
また、海外批評家による「東京体験記」では、2008年度の慶応義塾大学文学部訪問教授であり、現在はスワスモア大学で日本文学・文化研究の教鞭をとるウィリアム・O・ガードナー氏が本特集のために書き下ろしたエッセイ「「地」と「海」のメタボリズム―東京の都市計画とSF」を寄稿しています。
SFというジャンルで、東京はどう描かれてきたのか。また、東京にはどのようなSF性が内在しているのだろうか。SFファンが参照すべき作品30篇を選定している「東京SF大全」では、巽学部ゼミ・院ゼミのOB海老原豊さんが、ウィリアム・ギブスン著『あいどる』(浅倉久志訳、角川文庫)Idoru(1996)や森川嘉一郎著『趣都の誕生―萌える都市アキハバラ』(2003年、幻冬舎文庫)などの作品を紹介しています。