2000/02/29
Panic Americana #13 “Mirror”
ラベル:
Panic Americana
慶応義塾大学巽孝之研究会が刊行する年刊誌Panic Americana Vol.13がとうとう発売!!
5月に、名著『アメリカのロマン派文学と市場社会』(American Romanticism and the Marketplace、1988)で知られるブランダイス大学のマイケル・T・ギルモア教授が再来日し「ソローに見る行為としての言語」を講演。6月に、文学・文化研究『広告塔―1920年代における日本のモダニズムとモダニティ』(Advertising Tower: Japanese Modernism And Modernity in the 1920s、2006)を刊行した慶應義塾大学文学部訪問教授・翻訳家のウィリアム・ガードナー氏が総合講座「愛とセクシュアリティ」にて「「ヴァーチャル・ミラー」を通り抜けて~今敏のア二メにおける主体性とセクシュアリティ」を講演。太平洋をはさみ、いま日米はどんなふうにお互いを鏡に映しているのだろうか。
そこで今年度号は、『Mirror ~鏡~』をテーマとして掲げることにしました。
今回は、マイケル・T・ギルモア教授による日本滞在記や大和田俊之先生によるアテンド日記、作家笙野頼子氏による講演、宇沢美子先生の『ハシムラ東郷―イエローフェイスの異人伝』(東京大学出版会、2008)の出版を記念したインタビュー、慶応義塾大学文学部訪問教授・翻訳家のウィリアム・ガードナー氏の講演、インタビューなど見所満載のラインナップになっております。
文学は人と世を映す鏡。家はそこに住む人の生涯を映す鏡。思いと言葉もまた鏡。多くの鏡が散りばめられた本誌は覗き込む皆様をどのように映すのだろうか・・・。
CONTENTS
特集1
■Thoughts on Visiting Japan~日本滞在日記---マイケル・T・ギルモア
■雷門!浅草寺!隅田川!ジャパネスク万歳!VIVA! オリエンタリズム!
---大和田俊之先生によるギルモア氏アテンド日記
特集2
■感情の本質、唯一絶対の他者---作家・笙野頼子氏講演
特集3
■インタビュー:鏡としての翻訳---William O. Gardner
■講演:「ヴァーチャル・ミラー」を通り抜けて
~今敏のア二メにおける主体性とセクシュアリティ
---William O. Gardner
特集4
■出版記念インタビュー:日米の間に置かれた鏡---宇沢美子先生インタビュー
特集5
■ウィリアム・ウィルソンの末裔---巽孝之
■実録!リフォームライフ!---小谷真理
■キルビル屋さんは世界を映す~日米の鏡の乱反射---たつこた対談
ゼミ生企画
■鏡の中の自分に語りかけてください
■私の青春を映す○○は何?---先生も院生も参加!
OB/OG原稿&ゼミ生原稿
■鏡と暮らす---ゼミ4期生飯野道代
■翻訳ライフ―イギリス・ニューカッスル大学での勉強と笑いの日々
---ゼミ10期生藤田依里奈
■鏡面世界---ゼミ12期幸田桜
■鏡造人間ミラーマン---ゼミ14期生海老原豊
■扉ページ~鏡にまつわるお話---ゼミ18期冨塚亮平・豊住裕也
■誌上講義:Entomological Souvenirs: Lafcadio Hearn’s Version
---ゼミ17期小林翔
■Endless Smile ~笑顔を絶やさないキミが好きだよ---ゼミ18期伊藤農
■2008年巽ゼミ合宿体験記