2024/11/07

『三田文学』最新号(2024年秋季号)が刊行されました!

  『三田文学』最新号(2024年秋季号)が刊行されました!

秋季号の特集「永井荷風」には、持田叙子氏、大濱普美子氏、清松大氏による論考が並びます。連載では、今福龍太氏による「群島創世記」が始まるとともに、おなじみ佐藤元状先生による映画評「電影的温故知新」は第二十五回を迎えます。

書評欄では、河内恵子先生がアニー・ライアンズ『ユードラ・ハニーセットのすばらしき世界』を、大学院在籍の松村美里氏が向坂くじら『いなくなくならなくならないで』を評しています。

イベントレポートには、慶應義塾ニューヨーク学院が登場。2022年初春からの図書室再生プロジェクトが完了しました。学生による「ディストピア小説を読むブッククラブをやりたい」という提案からはじまった放課後のブッククラブについて、巽孝之先生が寄稿されています。

ご関心のある方は、ぜひご一読ください!






『三田文學』
第 159号(2024年秋季号)
2024年 10月 19日
定価:1000円(税込)


【目次】
■巻頭詩
「海へ」他一篇  井坂洋子
■小説
隣人  村松友視
独りよがりの空まわり  青来有一
釣りびとABC  長野まゆみ
窓がひらく  いしいしんじ
姉の死・生還  岳真也
■詩
低気圧と魔法の渦巻き  駒ヶ嶺朋乎
■追悼・粟津則雄
粟津則雄氏追悼 永い沈黙  吉増剛造
■特集 永井荷風
世界を恐がる子ども──荷風論  持田叙子
荷風邸逍遥  大濱普美子
船旅の詩学――航海者・荷風の航跡  清松大
■評論
小国の運命――琉球/沖縄と台湾の並行史  池澤夏樹
■群島創世記
新連載 はじまりはいつもここ、、にある 川満信一頌  今福龍太
■連載
■対比列伝 作家の仕事場
[第五回] よみがえる野性 中上健次vs津島佑子  前田速夫
■詩/リレーエッセー/詩から明日へ
[第六回] 私の失敗  森本孝徳
■演劇随想/舞台の輝き
[第六回] 日本と台湾と 柴幸男
■演劇時評
[第二回] 團菊爺から勘三津爺へ──八月納涼歌舞伎を観て 長谷部浩
■短歌/随筆
歌評たけくらべ[第十二回] 水原紫苑×川野里子
■俳句/随筆
融和と慰謝の俳句[第十一回] 髙柳克弘
■映画評
電影的温故知新 [第二十五回] 佐藤元状
■書評
諏訪哲史『昏色の都』  金原瑞人
アニー・ライアンズ『ユードラ・ハニーセットのすばらしき世界』(金原瑞人・西田佳子 訳)  河内恵子
庵原高子『青あらし』  加藤宗哉
向坂くじら『いなくなくならなくならないで』  松村美里
坂崎かおる『海岸通り』  佐藤述人

新 同人雑誌評 佐々木義登/加藤有佳織
ろばの耳 岡田アンリ/小野寺裕/高田朔実

■レポート
慶應義塾ニューヨーク学院でカズオ・イシグロを読む 巽孝之

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