ウェブマガジン「生環境構築史」創刊号 が刊行されました!巽先生の基調講演および座談会が収録されています。
生環境構築史/Habitat Building Historyは、建築史・地質学・美術・農学・都市史等の専門家による領域横断的なプロジェクトです。
――自律的に運動する構築物である地球を、人類はいかに自らのための環境(生環境)として再構築し、地球を変質させてきたのでしょうか。これからの私たちの環境はどうデザインされるべきなのでしょうか。 生環境構築史は、構築様式(building mode)をキーワードとして、その歴史的フレームを整備し、生環境がとりうる未来の姿を展望しようとしています。(About より)
年2回刊行されるウェブマガジンでは、特集、インタビューや座談会、そして論文やレビューが掲載され、まさにあらたな研究領域が開拓されていく空間が作られようとしています。
創刊号の特集は「SF生環境構築史大全」!
巻頭の巽先生の基調講演「生環境構築史とSF史」では、SF史における三つのフェーズ――外宇宙、内宇宙、電脳空間――をかけぬけ、中国SFの先端『折りたたみ北京』までお話しくださいます。続く座談会では、生環境構築史編集同人より小阪淳祖氏(美術家)・日埜直彦氏(建築家)・藤原辰史氏(農業史・環境史)・徐子氏(早稲田大学大学院博士課程)が巽先生とともに、エイリアンからテラフォーミングまで語り尽くします。ご関心お持ちの方、ぜひご覧ください!
ウェブマガジン生環境構築史 創刊号/特集:SF生環境史大全
【目次】
- 「生環境構築史とSF史:基調講演」 巽孝之
- 「生環境構築史とSF史:座談」 巽孝之+生環境構築史編集同人
- 「地球の住まい方──ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉における「ロビンソンもの」の展開」 石橋正孝
- 「中国SF小説においての現実と非現実──「科幻現実主義」と劉慈欣の作品から語る」 徐子
- 「退屈な都市と退屈なSF、過去に語られた未来から逃れるために」 樋口恭介
- 「エイリアンのアヴァンガーデニング」 永田希
- 「がれきから未来を編む──災間に読むSF」 土方正志
- 「鏡の日本列島−1:「真新しい日本列島」の使い方を考えるために」 伊藤孝
- 「編集後記」 中谷礼仁+日埜直彦+藤原辰史
【生環境構築史編集同人】
- 青井哲人=建築史・建築論(明治大学)
- 伊藤孝=地質学・鉱床学・地学教育(茨城大学)
- 小阪淳=美術家
- 中谷礼仁=建築史・歴史工学(早稲田大学)
- 日埜直彦=建築家(日埜建築設計事務所)
- 平倉圭=芸術学(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院)
- 藤井一至=農学・土壌研究(国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所)
- 藤原辰史=農業史・環境史(京都大学人文科学研究所)
- マシュー・ムレーン=建築史(Institute of Japanese Studies, Harvard University)
- 松田法子=建築史・都市史(京都府立大学)
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