2020/11/12

『三田評論』最新 2020年 11月号は「歴史にみる感染症」を特集、巽先生が司会を務められた座談会「文学に現れる感染症」巻頭収録です!

慶應義塾の機関誌『三田評論』(明治 31年 3月創刊、毎月 1回 1日発行)の最新 2020年 11月号は、「歴史にみる感染症」を特集。本特集収録の巻頭座談会「文学に現れる感染症」は、小川公代先生(上智大学外国語学部)、小倉孝誠先生(本塾文学部)、ピーター・バナード先生(本塾文学部)、巽先生(司会、本塾文学部)がお集まりになり、それぞれのご専門——イギリス文学、フランス文学、日本文学、アメリカ文学——から、種々文学に現れてきた感染症を概観されたうえで、表象としての病がもつ問題系に切り込みます。

文学に現れてきた感染症——ハンセン病、マラリア、ペスト、天然痘、黄熱病、コレラ、スペイン風邪、結核、エイズ等々——、これらの不条理な病を契機の一つにして、共同体や社会や人間のいかなる部分を文学は浮き彫りにしてきたのか、ときに「差別のメタファー」として機能してきた諸相、昨今の Black Lives Matterがかわらず体現してやまない「分断」の諸相も考慮に入れながら、新型コロナと世界中が生きざるを得ない現代の視座より、感染症文学がもつ可能性が探られます。ご関心のある方は、ぜひご一読ください!(三田評論 ONLINEにて全文お読み頂けます)





『三田評論』(2020年 11月号) 
表紙絵:清川泰次 
慶應義塾大学
価格:451円(本体 410円)
(三田評論 ONLINEによる本誌詳細

【目次】
特集:歴史にみる感染症
座談会:文学に現れる感染症
  • 小川公代(上智大学外国語学部英語学科教授)
  • 小倉孝誠(慶應義塾大学文学部仏文学専攻教授)
  • ピーター・バナード(慶應義塾大学文学部英米文学専攻助教)
  • 巽孝之(司会)(慶應義塾大学文学部英米文学専攻教授)

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  • 長与専斎とコレラ流行予防/小島和貴(桃山学院大学総合研究所所長、同法学部教授・塾員)
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  • 流動の国日本・略史──市場・人口・感染症/友部謙一(一橋大学大学院経済学研究科教授・塾員)
  • フロイトとスペイン風邪/平島奈津子(国際医療福祉大学病院教授 [三田病院精神科])
  • 日本史から「病」を考える授業/島﨑哲也(慶應義塾高等学校教諭)

特別鼎談:コロナ禍の不安とともに
  • 北山修(精神科医、九州大学名誉教授)
  • 神庭重信(精神科医、九州大学名誉教授・塾員)
  • 森さち子(慶應義塾大学総合政策学部  [医学部精神・神経科学教室兼担])教授)

話題の人:ストリートアート発祥の地で創作活動を展開
  • 大山エンリコイサムさん(アーティスト・塾員)
  • インタビュアー:宮橋裕司(慶應義塾志木高等学校教諭)

連載
  • 福澤諭吉をめぐる人々その50 西野恵之助(坂戸宏太)
  • 写真に見る戦後の義塾53 第三研究室(河合正朝)
  • 慶應義塾体育会の軌跡 第5回:慶應義塾のオリンピアンたち/ソッカー部(横山寛)
  • あたらしいミュージアムをつくる:慶應義塾ミュージアム・コモンズ 第2回:立ち上がるプロジェクト──KeMCoプレビューに向けて(長谷川紫穂)

その他詳細は、三田評論 ONLINEをご覧ください。

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