『三田文學』最新号（2020年秋季号）が発売中です！
巽孝之先生・小倉孝誠先生（慶応義塾大学文学部仏文学）・秋草俊一郎先生（日本大学大学院総合社会情報研究科）による座談会「「世界文学」の現在」が収録されています！2019年『世界物語大事典』日本語訳を監修された巽先生、2020年『世界文学へのいざない――危機の時代に何を、どう読むか』を編まれた小倉先生、同じく2020年 『「世界文学」はつくられる：1827-2020』を上梓された秋草先生が、文学の正典論争から、「世界文学」と国家の関係、教室で果たす「世界文学」の役割、そして翻訳研究まで、最新の動向をふまえてお話されています。必読です！
そして今号の特集は「岡田隆彦」です。稲川方人氏と朝吹亮二氏の対談に加え、山嵜高裕氏、会田千衣子氏、杉本徹氏、奥間埜乃氏が寄稿しています。
散文詩セクションでは、中国・彝 族のアク・ウワ「思と詩の断片 蜘蛛王 （抄訳）」が松倉梨恵先生（慶應義塾大学文学部中国文学）の解説とともに登場します。書評セクションでは、小川洋子『密やかな結晶』とその英語訳 the memory police（Stephen Snyder 訳）を河内恵子先生が論じていらっしゃいます。そしておなじみの佐藤元状先生の映画評「電影的温故知新」、大和田俊之先生の音楽評「ラップの詩学」も掲載されています。
■巻頭詩
「毒猫」 広瀬大志
■評論
「遠藤周作「影に対して」――封印した父の血と母の死顔」 山根道公
「遠藤周作「影に対して」――封印した父の血と母の死顔」 山根道公
■インタビュー
「古井由吉追悼――粟津則雄と文学者たちとの思い出」 粟津則雄／聞き手＝出本喬巳・関根謙
■座談会
「「世界文学」の現在」 小倉孝誠 × 巽 孝之 × 秋草俊一郎／司会＝粂川麻里生
「古井由吉追悼――粟津則雄と文学者たちとの思い出」 粟津則雄／聞き手＝出本喬巳・関根謙
■座談会
「「世界文学」の現在」 小倉孝誠 × 巽 孝之 × 秋草俊一郎／司会＝粂川麻里生
■詩
「光らないでいて」水沢なお
「光らないでいて」水沢なお
■小説
「外出するな、驕りたかぶるな」 山下澄人
「手賀沼のマリア」 佐藤洋二郎
「わたしを、泣かせてください」 小池昌代
「紅茶を飲む女」 榎本櫻湖
「外出するな、驕りたかぶるな」 山下澄人
「手賀沼のマリア」 佐藤洋二郎
「わたしを、泣かせてください」 小池昌代
「紅茶を飲む女」 榎本櫻湖
■特集 岡田隆彦
対談
対談
「歴史の地層に埋もれさせないために」 稲川方人×朝吹亮二
評論・随筆
評論・随筆
「隆彦立つ詩の」 山㟢高裕
「思い出のことなど」 会田千衣子
「少しずつ還流してゆく」 杉本徹
「思い出のことなど」 会田千衣子
「少しずつ還流してゆく」 杉本徹
「まなざしのゆくえ」 奥間埜乃
■追悼 岡井隆
「岡井隆という謎」 水原紫苑
「岡井隆という謎」 水原紫苑
■散文詩
「思と詩の断片 蜘蛛王 （抄訳）」 アク・ウウ／訳＝松倉梨恵
「解説 中国・彝 族の伝承と今を語る詩」 松倉梨恵
「思と詩の断片 蜘蛛王 （抄訳）」 アク・ウウ／訳＝松倉梨恵
「解説 中国・
■随筆
「パパイヤ日記――吉増剛造の「詩人の家」に棲み、働いたスタッフの備忘録」 松田朕佳
■短歌／随筆
「千年を隔てた恋の歌のやりとり」第十六回 水原紫苑
「千年を隔てた恋の歌のやりとり」第十六回 水原紫苑
■俳句／随筆
「死季折々」第十七回 髙柳克弘
「死季折々」第十七回 髙柳克弘
■映画評
「電影的温故知新」第九回 佐藤元状
「電影的温故知新」第九回 佐藤元状
■音楽評
「ラップの詩学」第八回 大和田俊之
「ラップの詩学」第八回 大和田俊之
■書評
小川洋子『密やかな結晶』the memory police 河内恵子
梁石日『魂たましいの痕きずあと』 藤村咲希
小川洋子『密やかな結晶』the memory police 河内恵子
梁石日『魂たましいの痕きずあと』 藤村咲希
■連載
「『Ｄの研究』を中心にした柄谷行人論（八）――マルクス最後の転回とエンゲルス」 浅利誠
「「私」的OKINAWA通信（6） ――つなぐ言葉を探して⓺ 」 崎山多美
「予言と言霊 出口王仁三郎と田中智学の言語革命 [第二回]――世直しと言直し」 鎌田東二
「ろばの耳」 大橋裕一／貝塚巧／比留間千稲
「『Ｄの研究』を中心にした柄谷行人論（八）――マルクス最後の転回とエンゲルス」 浅利誠
「「私」的OKINAWA通信（6） ――つなぐ言葉を探して⓺ 」 崎山多美
「予言と言霊 出口王仁三郎と田中智学の言語革命 [第二回]――世直しと言直し」 鎌田東二
「ろばの耳」 大橋裕一／貝塚巧／比留間千稲
「新 同人雑誌評」 柳澤大悟／加藤有佳織
【関連リンク】
- 『世界文学へのいざない』（新曜社）が刊行されました！／巽孝之先生・宇沢美子先生が寄稿されています！（CPA：2020/06/18）
- 巽先生監修『世界物語大事典』が三省堂より刊行されます！（CPA：2019/10/02）
【関連書籍】
秋草俊一郎 『「世界文学」はつくられる：1827-2020』（東京大学出版会、2020年）
小倉孝誠 編『世界文学へのいざない――危機の時代に何を、どう読むか』（新曜社、2020年）
『三田文學』140号（特集：江藤淳・加藤典洋――日本近代の行方；2020年冬季号）
『三田文學』139号（特集：結び合う島の輝き――沖縄・台湾・韓国；2019年秋季号）
『三田文學』137号（特集：世界SFの透視図；2019年春季号）
『三田文學』135号（特集：永井荷風と慶應義塾；2018年秋季号）
『三田文學』134号（特集：；2018年夏季号）
『三田文學』133号 （特集：イギリス小説の現在；2018年春季号）
『三田文學』132号（特集：破局から…；2018年冬季号）
『三田文學』131号（特集：主張するアジア；2017年秋季号）
『三田文學』 130号（特集：アメリカの光と影；2017年夏季号）
