2019/03/01

大学院OB佐藤光重先生の新著『『ウォールデン』入門講義』および新共訳書『大地の時間』が刊行されました!

大学院OB佐藤光重先生(成城大学)の新著『『ウォールデン』入門講義』金星堂より、新共訳書『大地の時間』彩流社より刊行されました!

『『ウォールデン』入門講義』は、アメリカ文学古典のヘンリー・デイヴィッド・ソローのWalden(1854年)の全18章を読み解く論集です。これまでのソロー研究の成果を分かりやすく解説しながら、『ウォールデン』それ自体の魅力やその背景にあるさまざまなエピソードをしています。多岐にわたるソローの思考を丹念に読み解く含蓄ある言葉に、『ウォールデン』の今日的意義を考えさせられます。ご関心お持ちの方は、ぜひお手にとってみてください!

また、テリー・テンペスト・ウィリアムスの近刊The Hour of Land: A Personal Topography of America's National Parks(2016年)の翻訳も手がけられ、伊藤詔子先生(広島大学・名誉教授)と岩政伸治先生(白百合女子大学)との共訳書『大地の時間――アメリカの国立公園、わが心の地形図』を出版されました。こちらもあわせてご覧ください!


: 佐藤光重
判型:A5判並製
頁数:217
出版:金星堂
刊行:2019/02/08
ISBN:978-4-7647-1184-6
価格:2000円+税
※金星堂による本書詳細

【目次】
はしがき

第1章 「経済」―ソローの反骨精神とユーモア
1. 「比較的に」自由な国アメリカ
2. コメディアンの立ち位置
3. 筆耕者ソローの自虐ネタ
4. 生活の実験

第2章 「住んだ場所と住んだ目的」―我々は朝に目覚めているか?
1. 粗末な「家」―財より愛を
2. 距離の取り方
3. 独立記念日―目覚めること、より自由に生きること
4. 簡素に、簡素に、簡素に、という経文

第3章 「読書」―なぜ古典を読むのか
1. 必滅と不滅
2. 生まれ変わるための読書
3. 気高い修練

第4章 「音」―偏在しつつ気が付かないものとは?
1. 風の歌を聴け
2. 牧歌的楽園と機械
3. 回帰する時間と時計の時間

第5章 「孤独」―孤独であることの不可能性
1. 自然との交際
2. 自然との隣人関係/叔母の目
3. 孤独と仏性

第6章 「訪問者たち」―無知の勧め
1. 振舞わないもてなし
2. 客人の顔ぶれ
3. ホストは誰か

第7章 「マメ畑」―藝術家のデモンストレーション
1. 筆耕の比喩
2. 創作過程にみる寓話化
3. 藝術家のデモンストレーション

第8章 「村」―市民の反抗
1. ホメオパシー―虚栄の市としてのコンコード
2. 投獄事件―市民の反抗
3. 森の闇と社会の闇―徳と罰

第9章 「湖」―森の透明な眼球
1. ロマン主義文学の有機体理論―詩人から博物学者へ
2. 森の透明な眼球
3. 静中動あり

第10章 「ベイカー農場」―哀れなのはジョンばかりではない
1. 神話的な寓話
2. 建国史の寓話
3. 気の毒なジョンと哀れなヘンリー

第11章 「より高い法則」―野性についての悩み
1. 扱いかねる自己
2. 葛藤の赤裸々な告白
3. 笛を吹く詩人と「騎牛帰家」

第12章 「動物の隣人たち」―野性の謎
1. 引き継がれる対話
2. 深遠な自然界と野性の叡智
3. 自然の残忍性と不穏な未来
4. 自然との知恵比べ

第13章 「暖房」―便利で快適な生活によって失うもの
1. 野生種に隠されたテーマ
2. 面倒なことの意義
3. 消費社会への警鐘

第14章 「先住者と冬の訪問者」―涸れた井戸の悲しみ
1. 先住者―サトウキビ、ラム酒、解放奴隷
2. 冬の訪問者たち―自他不二の境地へ

第15章 「冬の動物たち」―野性の文法
1. 共生感覚の文学
2. 冬を耐える野生の知恵

第16章 「冬の湖」―インドへの道
1. 朝の勤行
2. この世界の片隅に―ソローの立ち位置
3. 世間の尺度と自分の尺度
4. 人間の尺度とその限界―哲学的な友愛論

第17章 「春」―溶け、溢れ、流れる生命
1. 春の声―善悪の彼岸へ
2. 溶け、溢れ、流れる生命―雪解けの有機体理論
3. 春は別れの季節―再生と回帰

第18章 「むずび」―度を・越す
1.2ありのままで
2. 申し分のない夏の日―「森の生活」の円環
3. 二つの影
4. プロコルハルム―内なる宇宙へ

あとがき
主要参考文献


索引

***



:『大地の時間――アメリカの国立公園、わが心の地形図』
:テリー・テンペスト・ウィリアムス
:佐藤光重 + 伊藤詔子 + 岩政伸治
判型:A5判並製
頁数:408
出版:彩流社
ISBN:978-4-7791-2546-1
刊行:2019/01/28
価格:3800円+税
※彩流社による本書詳細

【目次】
国立公園の領域を地図化する

第一部  国立公園のはじまりを風に聴く
1. アメリカの国立公園――その定義
2. ワイオミング州グランド・ティートン国立公園――約束を守る
3. ノースダコタ州セオドア・ルーズベルト国立公園――すべては風が知っている
4. メイン州アーカディア国立公園――岩石、鋼、銀河

第ニ部  国立公園の衰退と風の教え
5. ペンシルヴェニア州ゲティスバーグ国立軍事公園――勝ち負けはない
6. アイオワ州エフィジー・マウンズ・ナショナル・モニュメント――死を受け入れる、ただし集いとして
7. テキサス州ビッグ・ベンド国立公園――かの風に問えば答えてくれる
8. アラスカ州ゲーツ・オブ・ジ・アークティック国立公園――空間にはプライヴェートなものは何もない
9. フロリダ州とミシシッピー州ガルフアイランズ国立海岸公園――これ以上他者へどうすればよいのだ、他者たることへ

第三部  国立公園の未来と風の行方
10. ユタ州キャニオンランズ国立公園――われらは見知らぬ風に乗る、と風がいう
11. カリフォルニア州アルカトラズ島、金門橋国立保養地――身体は跡形もなく消え去り、売買が成立した
12. モンタナ州グレーシャー国立公園――あらゆる証人に成り替わり、代理人となり、消滅させるこれらのことはあまりにも行き過ぎである
13. カリフォルニア州セザール・E・チャヴェス国定記念物と未来――続けよう、と私は心に思う―それで終わりにはなるまい―まだだ

著者について
アメリカの国立公園一覧表
訳者あとがき


新著を祝して!――巽先生と佐藤先生

【関連書籍】

Henry David Thoreau, Walden (1854; 2004; Shanley J. Lyndon, editor)


飯田実 訳『森の生活(上)』(岩波文庫、1995年)


飯田実 訳『森の生活(下)』(岩波文庫、1995年)


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