2017/05/10

大阪大学言語社会学会の学会誌『EX ORIENTE』第 24号に、巽先生の講演記録「学者批評家の使命−−ポール・ド・マンの場合」が掲載されています!

大阪大学言語社会学会の学会誌『EX ORIENTE』第 24号に、巽先生の講演記録「学者批評家の使命−−ポール・ド・マンの場合」が掲載されています!

本稿は、昨年 6月 23日に大阪大学で開催された講演会の再録です。先生の新著『盗まれた廃墟』に即しつつ、イエール学派、ルネ・マグリット、水村美苗、エーリッヒ・アウエルバッハ、メアリー・マッカーシー等々を参照しながら、ポール・ド・マンの「学者批評家 “scholar-critic”」としての有り様について、その「二重生活 “double life”」をキーに読み解かれます。ご関心のある方は、なにとぞお見逃しなく!



『EX ORIENTE(えくすおりえんて)』
第 24号
大阪大学言語社会学会
2017年 3月
*ご購入は大阪大学言語社会学会 HPをご確認ください。

【目次】
特集 東南アジア近現代史のヒストリオグラフィー
『インドネシア国史』とイスラーム 菅原由美
ミャンマーにおけるカレン民族問題の起源とタキン史観に関する覚書き 池田一人
インドシナの歴史をどう捉えるか−−交錯するヒストリオグラフィー 岡田友和

論文
日本語を母語とする中国語学習者の未知語の意味推測−−学習者の知識源と誤推測の原因に関する考察 小川典子
「自伝的作家」としてみるユーフレイズ・ケジラハビの初期作品−−その自嘲性に着目して 小野田風子
プーシキン『青銅の騎士』とダンテ『神曲』比較研究の試み−−2つの作品における世界の構造を中心に 杉野ゆり
『欲望という名の電車』の終着駅−−ブランチと同性愛者の影 村上陽香

講演記録
学者批評家の使命−−ポール・ド・マンの場合 巽孝之

大阪大学言語社会学会・言語文化学会合同研究会(2016年 6月 23日)報告要旨
Kicking a Dead Horseに描かれるアメリカを取り巻くアイデンティティ・クライシス 西村瑠里子
週刊《礼拜六》全二百期に現れる民国期の美術事情−−青少年期の施蟄存を巡って 夏麒
発芽する物語の種子−−The Bluest Eye におけるToni Morrisonの創造的意匠 長尾麻由季

大阪大学言語社会学会・言語文化学会合同研究会(2016年 10月 27日)報告要旨
長く覚めない夢−−Richard WrightのThe Long Dreamにおける父子関係 岩本莉子
スウェーデン語の〈恐怖〉のメタファー/メトニミー−−概念メタファー論における類義語 中谷内なつみ

大阪大学言語社会学会役員・会則
大阪大学言語社会学会学術雑誌諸規則
編集後記・編集委員会
執筆者・報告者一覧


【関連リンク】


【関連書籍】
巽孝之『盗まれた廃墟−−ポール・ド・マンのアメリカ』(彩流社、2016年)