研究発表では、フェアバンクス香織先生(文京学院大学)が「ヘミングウェイの死後出版作品——自伝×草稿×生前出版作品との分岐点 」と題してお話くださいます。
ヘミングウェイがノーベル文学賞のスピーチにおいて、真の作家が世に送り出す作品は常に「新たな始まり」と述べた一方、作家自身がその後「新たな始まり」を目指し続けたかについては、さほど関心が寄せられてきませんでした。先生のご発表では、ヘミングウェイが死後出版作品群の執筆を通じて成し得ようとした自伝創造への道程と、それが編纂によっていかに阻まれてきたかをご検証されます。また、同時期に執筆されながら出版の日の目を見た『河を渡って木立の中へ』との分岐点をご探究されます。(※詳細は日本アメリカ文学会東京支部HPをご覧ください)
ご関心のある方は、ぜひご来聴ください!
日本アメリカ文学会東京支部 3月例会
日時:2016年 3月 26日(土)午後 1時半〜
会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 研究室棟 AB会議室
(※アクセス / キャンパス)
研究発表
ヘミングウェイの死後出版作品——自伝×草稿×生前出版作品との分岐点
講師:フェアバンクス香織(文京学院大学)
司会:長谷川裕一(関東学院大学)
分科会
近代散文
『まぬけのウィルソン』と『かの異形の双生児』の連続性と整合性について
田村亮(早稲田大学・非)
現代散文
異質なものの可能性—— Jews Without Money における歓待の兆し
山﨑亮介(一橋大学・院)
詩
Gary Snyder の最新詩集 This Present Moment (2015) から “Stories in the Night” を読む
原成吉(独協大学)
演劇・表象
My Fair Lady から『マイ・フェア・レディ』へ——菊田一夫の「夢」とブロードウェイ・ミュージカルの「日本化」
武田寿恵(明治大学・院)
【関連書籍】
フェアバンクス香織『ヘミングウェイの遺作——自伝への希求と〈編纂された〉テクスト』(勉誠出版、2015年)
フェアバンクス香織『ヘミングウェイの遺作——自伝への希求と〈編纂された〉テクスト』(勉誠出版、2015年)
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