2014/12/25

Panic Americana #19 “Nowhere”

NOWHERE


巽ゼミ25周年記念特大号の今年のPanic AmericanaのテーマはNowhere。どこからともなく、どこへゆくともなく、どこかへむかう。そして、どこでもないどこかにわれわれはゆきつく。そこがうつくしい場所だとはかぎらないのだけれど。

Contents
特集記事
<鼎談>
・Talkin’ to Nowhere (巽孝之×小谷真理×増田まもる)
翻訳家の増田まもる氏をゲストに、ビートルズからJ・Gバラード、コスプレ、ボーイズラブ、神道までを語りつくす。永久保存版、間違いなし。

<特別誌上講義>
・Gerald Vizenor 来日記念ワークショップ「マニフェスト・デスティニー以降の先住民」(宇沢美子、加藤有佳織、牧野理英)
アメリカポストモダン文学の巨匠ジェラルド・ヴィゼナー氏をむかえての特別講義。現代アメリカ小説ファン必読。

<巽ゼミ25周年記念コスプレ企画>
・Now, Wear(安田小春)
・Side Story: “Tales from Nowhere”(渡辺光稀)
世界で初めてコスプレをした伝説の小谷真理さんを審査委員にむかえ、ついにわれわれゼミ生がコスプレに挑戦。巽ゼミの真骨頂ここに極まれり。

エッセイ
・どこにもない空間、ありうべき時間(巽孝之)
・行ってみたいな、幻の国(小谷真理)
・Deliver Me From Nowhere  (Larry MacCaffery)
・異文化の狭間で―From Nowhere, From Everywhere(玉川理咲)
・ありもしない過去と、いたこともない場所(大串久代)
・どこにもない場所をキボウせよ―カート・ヴォネガットにおけるNo War(大木克之)
 時空、国家、文化、歴史。だれだって、いつだって、どこかにあるかもしれないし、どこにもないかもしれない。そんな気持ちになる珠玉の文章群。

インタビュー、座談会、ルポ
<インタビュー>
・From the Top of the Kilimanjaro(石嶋國晴、大津司郎)
文学は内向じゃない。内攻だ。社会にむけた言葉はおのれの肉体に刻みこめ!ゼミ生随一の社会派が新進気鋭のジャーナリストに切り込んだ。

・Street to Nowhere―ストリートミュージシャンが歩む道(ストリートミュージシャンの方々)
ストリート。そこにはかつて吟遊詩人がいて、ものがたりを生みだしていた。現代に生きる詩人たちの魂のあり方とは?

・ゼミ内結婚したOB&OGに聞く、ぶっちゃけQ&A!! (小林翔、高橋保笑夢)
なんと今年はゼミ内結婚二組目が誕生した記念すべき年でもあります。お二人の幸せをとくとご覧ください。愛は抽象概念ではありません。

・Canadian Farmに広がる世界~ハセヤンの新たな挑戦~(長谷川豊)
 おれに設計図はいらねえぜ。そんなものは犬にでも喰わせてしまえ!ハセヤン流おれの生き方講座。

<座談会>
・The Education from “Now, Here” and “Once, There”(水野愛子、崔延朱、張申秋)
 国境がある。人間がいる。それだけで、ずいぶんちがう。それだけでしかないのにね。国際派ゼミ生が語るあちらとこちら。

<体験ルポ>
・合宿体験記2014(巽ゼミ合宿係)
おっちゃん!氷ぐらいタダでくれよ~。合宿の記録。

誌上講義
・How to Find Hitchcock in your Vertigo (長野泰之)
 未来のヒッチコックがヒッチコックについて語った!映画ファン必読の誌上講義。

・What Is the “Chaplinesque” ? ―Chaplin as a Minority Hero(小田切寛)
 チャップリンは文学者でもあったのか!稀代の喜劇役者を大胆に読みかえる!