2015/02/10

02/23:科研費研究会2014年度第4回研究会「近代小説と情動あるいは風景をめぐるいくつかの思弁」開催!遠藤不比人先生(成蹊大学)ご登壇@成蹊大学10号館2階第2中会議室 17:00-19:00

2月23日(土)に成蹊大学にて、巽先生が携わっている文部科学省科学研究費主催の2014年度第4回研究会が、以下のとおり開催されます。今回は、遠藤不比人先生(成蹊大学)による「近代小説と情動あるいは風景をめぐるいくつかの思弁」です。ふるってご来聴ください!

2014年度第4回研究会
「近代小説と情動あるいは風景をめぐるいくつかの思弁」
日時:2015年2月23日(土)17:00-19:00
会場:成蹊大学 10 号館 2階 第 2中会議室(アクセス/キャンパス
講師:遠藤不比人(成蹊大学)

主催:科学研究費・基盤研究(B)
「マニフェスト・デスティニーの情動的効果と21 世紀惑星的想像力」
研究代表者:下河辺美知子(成蹊大学)
研究分担者:巽孝之(慶應義塾大学)、舌津智之(立教大学)、日比野啓(成蹊大学)

*参加自由・無料
*会場整理の都合上、hibino●fh.seikei.ac.jp (●を@に変換)に、前日までにご連絡をお願いいたします。

***(研究会HPより) 
2013年に出版された Fredric Jameson の The Antinomies of Realism はいわゆる昨今の「情動理論」において異彩を放つ書物となっている。近代小説の根幹たる realism を資本主義の発達段階に応じて変容する物語的形式と見なすのは彼としては当然であるが、その文脈で「情動」を realism の歴史的発展における弁証法的否定性として措定していることは注目に値する。いわば近代的/資本主義的諸現実(矛盾)を象徴化する物語装置としての realism は、その歴史過程において自らを内部から否定する「過剰」として情動を宿すことになる。これはこれまでの情動理論が着目してこなかった問題系である。この議論を十分に歴史化すべくいくつかの補助線を引くことにより、近代(小説)と情動という主題に関して新たな視点を獲得したい。その補助線とは Paul de Man の論文 “The Rhetoric of Temporality” と柄谷行人『日本近代文学の起源』である。Jameson と de Man と柄谷の間に存在する不可視の対話を可視化することは、従来の「情動理論」への有効な介入になるのと同時に、その批評的なポテンシャルをより鮮明にすることにもなるだろう。またこの文脈において「風景(描写)」が近代小説において帯びる特殊な意味も明らかになる。ちなみにこの論点は部分的に拙稿「リアリズム/ユートピアの弁証法をめぐる情動論的断章——三浦玲一の追悼のために」『レイモンド・ウィリアムズ研究』第5号(2014年)において展開されている。***

【関連書籍】
遠藤不比人『死の欲動とモダニズム——イギリス戦間期の文学と精神分析』(慶應義塾大学出版会、2012年)


遠藤不比人編著『日本表象の地政学——海洋・原爆・冷戦・ポップカルチャー (成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書)』(彩流社、2014年)


トッド・デュフレーヌ、遠藤不比人訳『〈死の欲動〉と現代思想』(みすず書房、2010年)

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