2014/11/08

11/15:日本アメリカ文学会東京支部 11月例会のお知らせ

11月15日(土)に、慶應義塾大学三田キャンパスにて、日本アメリカ文学会東京支部 11月例会が行われます。

今回の研究発表は、波戸岡景太先生(明治大学)による「Elvis Hitler を聴きながら——アメリカのドイツ、ドイツのアメリカ」です。ナチスとホロコーストをめぐる表象文化的な相互交流の歴史を中心に据えながら、そこに浮かび上がる制作者と鑑賞者双方の「モラル・ジレンマ」に迫られます。その際、Art Spiegelman のインタビュー録 MetaMaus (2011) や、Thomas Pynchon の最新長編 Bleeding Edge (2013)、また、ほとんど無名のまま消えてしまった Elvis Hitler のようなアーティストたち、さらには、ホロコースト跡地をめぐるダークツーリズムの流行が取り上げられます。

なお、分科会・近代散文では、大学院巽ゼミに在籍の細野香里さん(博士課程一年)によりますご発表「衣替えのテリトリー——『トム・ソーヤーの外国旅行』における地政学」が行なわれます。ぜひご来聴ください!

◆◆◆
日本アメリカ文学会東京支部 11月例会
日時:2014年11月15日(土)13:30-
会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 研究室棟1階AB会議室
アクセス / キャンパス

研究発表
Elvis Hitler を聴きながら——アメリカのドイツ、ドイツのアメリカ
講師:波戸岡景太(明治大学)
司会:麻生享志(早稲田大学)

分科会
近代散文
衣替えのテリトリー——『トム・ソーヤーの外国旅行』における地政学
細野香里(慶應義塾大学・院)

現代散文
F. Scott Fitzgerald の Tender Is the Night におけるディック・ダイヴァーの「破滅」と親密性の問題
浅羽麗(東京大学・院)


ピューリタニズムにおける言葉の「身体性」 ——エドワード・テイラー著『瞑想詩』第2部19番を中心に
皆川祐太(上智大学・院)

演劇・表象
ユーモアに見られる悲劇性 ——The Sunshine Boys を中心に
西川育子(創価大学・院)

【関連リンク】

【関連書籍】
麻生享志、木原善彦編著『トマス・ピンチョン (現代作家ガイド)』(彩流社、2014年)


ジェイムズ・カー、アルチャナ・クマール著 / 波戸岡景太訳『総統はヒップスター』(共和国、2014年)


『ピンチョンの動物園』(水声社、2011年)


『オープンスペース・アメリカ――荒野から始まる環境表象文化論』(左右社、2009年)