5月17日(土)に、慶應義塾大学三田キャンパスにて、日本アメリカ文学会東京支部 5月例会が行われます。
今回の東京支部5月例会では、山口ヨシ子先生(神奈川大学)による研究発表「反転する自然主義―19世紀大衆小説とSister Carrie」が行われます。本発表では、アメリカ自然主義文学を代表する作品の一つであるTheodore Dreiserの第1作Sister Carrie (1900)を、19世紀後半に大量に流布していた大衆小説の基本パターンをなぞりつつ、それらを写実的に描き直し、批判的に語り直した作品として解釈する試みがなされます。
ぜひご来聴ください!
*なお、新体制をむかえられた日本アメリカ文学会の本部構成(事務局、編集室に異動)および役員構成(巽先生会長)が、ホームページにてアップされています。こちらもご確認ください。
日本アメリカ文学会東京支部 5月例会
日時:5月17日(土)午後1時半より
場所:慶應義塾大学三田キャンパス研究室棟A・B会議室
(*地図はこちら)
研究発表
「反転する自然主義―19世紀大衆小説とSister Carrie」
講師:山口ヨシ子(神奈川大学)
司会:福田敬子(青山学院大学)
分科会
近代散文
「白と黒― Adventures of Huckleberry Finnにおける人種・階級の境界線」
生駒久美(大東文化大学)
現代散文
「未だ出口なきサイコ―ブレット・イーストン・エリス『アメリカン・サイコ』再読」
青木耕平(一橋大学・院)
詩
「Robert Frostと男らしさのゆらぎ―Mountain Interval に描かれた少年、大きな少年、大人の男」
朝倉さやか(立教大学・院)
演劇・表象
「ロード・ソングの文化史―アメリカ大衆音楽が語る<移動>の物語」
大槻直子(日本女子大学・非)
【関連書籍】
山口ヨシ子著『ダイムノヴェルのアメリカ―大衆小説の文化史』 (彩流社、2013年)
【関連リンク】
日本アメリカ文学会東京支部
日本アメリカ文学会