2024/04/28

『三田文学』最新号(2024年春季号)が刊行されました!

 『三田文学』最新号(2024年春季号)が刊行されました!

春季号では第三十回三田文學新人賞が発表され、小説部門および評論部門の佳作作品とともに、選考委員による熱のこもった選評が掲載されています。

連載では、佐藤元状先生による映画評「電影的温故知新」が第二十三回を迎えます。ポーランドのの映画監督イエジー・スコリモフスキの最新作『EO』から前期作品まで、その動物表象を分析します。坂手洋二氏による「演劇随想/舞台の輝き」第四回は、「「現場」と「上演」のあいだ」と題し、戯曲製作を前提とした「取材」の経験を、『星の息子』や『推進派』といった作品から紐解いています。

書評欄では、バーナディン・エヴァリストの2019年ブッカー賞受賞作『少女、女、ほか』(白水社、渡辺佐智恵訳)を河内恵子先生が取り上げ、エヴァリストの過去作品(未邦訳)も取り上げつつ、「戦う作家」の文体実験やユーモアを分析しています。また、巽先生は荒俣宏『福翁夢中伝』(早川書房、上下巻)を取り上げ、『福扇自伝』では空白となった最晩年の三年が語られるメタ自伝的本作の核心にある反封建主義、反儒教主義、反官僚主義、そして反戦の意志をあぶり出します。


ご関心のある方は、ぜひご一読ください!





『三田文學』
第 157号(2024年春季号)
2024年 4月 19日
定価:1000円(税込)

【目次】
■巻頭詩
水の一日   平田俊子
■小説
俺たちに言わせりゃ '94  サミュエル・サトシ
欲求アレルギー   鳥山まこと
■評論
批評理論と陰謀論の類似は似ているのか―フーコー、アガンベン、ジェイムソンを通して―   武・アーサー・ソーントン
■詩
終熄なき問いの静寂に   菊井崇史
■第三十回三田文學新人賞 発表
佳作 金色の目   石澤遥
佳作 人間漱石におけるケアの痕跡――その文学の和解の力   山根息吹
選評   いしいしんじ/青来有一田中和生/持田叙子
■追悼・三木卓
三木卓さんの『路地』と『りんご』   伊藤玄二郎
■随筆
吉増さんの、遠さについて   七里圭

■連載
■対比列伝 作家の仕事場
[第三回] 遅れて来た青年 開高健vs大江健三郎   前田速夫
■詩/リレーエッセー詩から明日へ
[第四回] 幼い筆跡   岸田将幸
■演劇随想/舞台の輝き
[第四回] 「現場」と「上演」のあいだ   坂手洋二
■琉球弧歌巡礼
[第十一回] 『艦砲ぬ喰くぇー残ぬくさー』   宮沢和史
■短歌/随筆
歌評たけくらべ [第十回]   水原紫苑×川野里子
■俳句/随筆
融和と慰謝の俳句 [第九回]   髙柳克弘
■映画評
電影的温故知新 [第二十三回]   佐藤元状

■書評
バーナディン・エヴァリスト『少女、女、ほか』(渡辺佐智江 訳)   河内恵子
荒俣宏『福翁夢中伝』上下巻   巽孝之
山下澄人『FICTION』   白濱宏海
逢坂冬馬『歌われなかった海賊へ』   松村美里
玄侑宗久『桃太郎のユーウツ』   田村初美

新 同人雑誌評   佐々木義登/加藤有佳織
ろばの耳   在田淑子/鈴木文枝

■イベントレポート
西脇順三郎生誕記念 アムバルワリア祭XIII   森山緑


【関連リンク】