2021/10/09

大串尚代先生が『立ちどまらない少女たち——<少女マンガ>的想像力のゆくえ』(松柏社)をご刊行されました!

大串尚代先生が『立ちどまらない少女たち——<少女マンガ>的想像力のゆくえ』(松柏社)をご刊行されました!19世紀の英米において出版された女性小説と、20世紀における日本の少女マンガとの交点を探求されます。第一部は、日本におけるアメリカをはじめとした海外文学の受容史と少女文化との関係が明治期にさかのぼって詳細にたどられ、第二部は、個別のマンガ家や作品を主軸に、時代背景とともにその意義が探られます。おもに 1960年代後半から 2000年初期頃の少女マンガを扱いながら、その魅力や読み方をお教えくださいます。ぜひご一読ください!



『立ちどまらない少女たち——<少女マンガ>的想像力のゆくえ』
大串尚代著
四六判、259ページ
装丁:成原亜美(成原デザイン事務所)
装画:miii
松柏社、2021年 9月 13日
2,500円(税別)
ISBN: 978-4-7754-0282-5

【目次】
序 章 女の子はとまらない──少女マンガ、アメリカ、文学 
 
第Ⅰ部 アメリカのおともだち──わたしたちのアメリカン・ガール
第1章 アメリカン・ガール誕生前夜──ここではないどこかへ
第2章 アメリカン・ドリームのゆくえ──どこかでもっとなにかが 
第3章 手をのばせばそこに──少女たちのたどりつく場所
第4章 東の果ての小さな家──フロンティア・スピリットとかわいい西部
 
第Ⅱ部 エターナル・ガールズ──少女とマンガを考える
第5章 ハッピーエンドのその先に──永遠のオトメチック性 
第6章 ぼんやりと考える──吉本ばなな初期作品と少女マンガ的雰囲気について
第7章 ワンダーウーマンとは誰か?──異邦人としてのアメリカン・ガール
 
参考文献
あとがき
雑誌索引 
事項索引 
人名・作品名・書名索引

【関連リンク】

【関連書籍】



フェリシア・ミラー・フランク著、大串尚代訳『機械仕掛けの歌姫——19世紀フランスにおける女性・声・人造性』(東洋書林、2010年)



ルイザ・メイ・オルコット著、大串尚代訳『仮面の陰に——あるいは女の力』(幻戯書房、2021年)