◆◆◆ 2017年のワールドコン(世界 SF大会)の開催国フィンランドから、ディストピア小説『水の継承者 ノリア』 の著者エンミ・イタランタさんが初来日します。本書のヒロインであるノリアは“茶人”の娘。資源が枯渇し、水を隠した者は罰せられるという管理社会で、泉を守り、茶人として生き抜いていかなければなりません。なぜ、どのようにして「未来の北欧+水+茶道」という奇妙な設定の SFが生まれたのでしょうか。このデビュー作で著者が描き出したかったものとは?英語版はフィリップ・K・ディック賞やアーサー・C・クラーク賞にノミネートされました。SF &ファンタジー評論家の小谷真理さんと著者イタランタが、フィンランドをはじめ最新の海外 SF事情をまじえつつ、本書の魅力に迫ります。(*ジュンク堂書店 HPより)◆◆◆
◇◇◇北欧のディストピア小説『水の継承者ノリア』
著者来日トークイベント◇◇◇
日時:2016年 9月 29日(木)18:30 開場 / 19:00 開演
会場:ジュンク堂書店池袋本店(アクセス)
講師:エンミ・イタランタ×小谷真理
入場料:1000円(ドリンク付 / 当日会場の 4F喫茶受付で支払い)
※要予約:詳細は、ジュンク堂書店 HPをご確認ください。
【講師紹介(※ジュンク堂書店 HPより)】
エンミ・イタランタ(Emmi Itäranta):フィンランドの作家、コラムニスト。デビュー作『水の継承者 ノリア』( 2012年)はフィンランド語と英語の両方で執筆し、若手作家に贈られるカレヴィ・ヤンッティ賞、フィンランドの大手出版社であるテオス社ファンタジー・SF小説大賞を受賞。フィリップ・K・ディック賞、アーサー・C・クラーク賞にもノミネートされた。
小谷真理(こたに・まり):SF &ファンタジー評論家。明治大学情報コミュニケーション学部兼任講師。著書『女性状無意識』(勁草書房)で 1994年度日本 SF大賞受賞。著書は『ファンタジーの冒険』(ちくま新書)他。『日本経済新聞』(木曜夕刊)で「目利きが選ぶ三冊」を連載中。
◆◆◆『水の継承者 ノリア』◆◆◆
エンミ・イタランタ / 末延弘子訳
四六判、304ページ
西村書店、2016年3月14日
本体1,500円+税
【関連リンク】
【関連書籍】
小谷真理『女性状無意識(テクノガイネーシス)―女性SF論序説』(勁草書房、1994年)小谷真理『ファンタジーの冒険 (ちくま新書)』(筑摩書房、1998年)