藝文學會講演会
歴史家が小説を書く時
——My Shanghai, 1942-1946 を中心に
日時:2016年 3月 9日 (水) 午後 3時〜 5時
会場:慶應義塾大学三田キャンパス 北館一階第二会議室
(※アクセス / キャンパス)
講師:伊藤恵子(作家、歴史家)
司会:巽孝之(本学文学部教授・英米文学)
主催:慶應義塾大学藝文學會、文部科学省科学研究費助成事業基盤研究 (C) 15K02349「モダニズム文学形成期の慶應義塾の介在と役割」
※なお、先生のご著書 My Shanghai, 1942-1946 をご購入される場合、下記の株式会社 MHM にご注文頂くと割安になります。
<株式会社 MHM>
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-1-13-4F
Phone: 03-3518-9181(代表) / Fax: 03-3518-9523
Sales: sales●mhmlimited.co.jp(●→@)
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<略歴>
ロンドン在住の作家、歴史家。神戸生まれ。1970年に小林聖心高等学校を卒業後、米国へ留学。スワスモア大学学士、イエール大学修士を経て、最初の就職がニューヨーク日本国連代表部。当時、日本国連代表特命全権公使に任命された緒方貞子氏のアシスタントを3年半務める。緒方氏の帰国後、国連本部広報局へ就職。1991年に英国人の夫の転任で、国連を退職、ロンドンへ引っ越す。欧州復興開発銀行 (1992-95) に勤務の後、世銀ロンドンオフィスのメディアコンサルタントを務めながら、常に抱いていた興味の対象、自分の家族の背景に関する歴史研究に従事。2001年ロンドン・スクール・オヴ・エコノミックスより博士号を取得。The Japanese Community in Pre-War Britain: From Integration to Disintegration (Routledge, 2001)は、博士論文が元となった最初の著書。1920年代、30年代に英国で活躍した小さいながらも影響力を有した日本人社会を分析した社会史。著者の祖父と母はその社会に属し、今回出版された、My Shanghai, 1942-1946 (Renaissance, 2015) は、著者の母が英国を離れ、若い主婦として、戦時中の上海で過ごした5年間の体験をもとにした小説。
<論文>
- 'Hisaakira Kano (1886-1963): International Banker from a Daimyo Family' in Britain and Japan: Biographical Portraits, Vol. III, J.E. Hoare, Ed. Japan Library 1999.
- 'The Yokohama Specie Bank in London' in Britain & Japan: Biographical Portraits Vol. V, Hugh Cortazzi, Ed. Global Oriental 2005.
- 'Britain's Contribution to Tennis in Japan' and 'Eikichi Itoh (1911-2011) and Rosa Hideko Itoh (1921-2005)' in Britain & Japan; Biographical Portraits Vol. VIII, Hugh Cortazzi, Ed. Japan Society 2013.
- 'The Human Legacy of the Japan-British Exhibition' in Commerce and Culture at the 1910 Japan-British Exhibition: Centenary Perspectives, Ayako Hotta-Lister and Ian Nish, Ed. Global Oriental 2013.
【関連リンク】
【関連書籍】
Keiko Itoh, The Japanese Community in Pre-War Britain: From Integration to Disintegration (Routledge, 2001)
Keiko Itoh, My Shanghai, 1942-1946 (Renaissance, 2015)