アメリカ学会刊行『アメリカ研究』第48号の特集は「選挙とアメリカ社会」。特集冒頭を飾るのは、巽先生による論文「選民国家の選挙文学史序説—マザー、ホーソーン、バーコヴィッチ」です。十七世紀植民地時代の選挙日演説から、十九世紀アメリカン・ルネッサンス作家ナサニエル・ホーソーンの『緋文字』を再考する「選挙文学史」論!ほかにもアメリカ文学関連では、上西哲雄先生による論文「『まぬけのウィルソン』とその時代―「1853年選挙」の風景」、牧野理英先生による書評(新田啓子先生著『アメリカ文学のカルトグラフィ』)が収録されています。
『アメリカ研究』第48号
アメリカ学会 2014年3月
【目次】
特集 選挙とアメリカ社会
選民国家の選挙文学史序説―マザー、ホーソーン、バーコヴィッチ 巽孝之
『まぬけのウィルソン』とその時代―「1853年選挙」の風景 上西哲雄
労使関係と労働組合代表選挙―ワグナー法からタフト・ハーレイ法まで
中島醸
アメリカ政治にとっての選挙 待島聡史
バラク・オバマと人種をめぐる選挙戦略の変容―「脱人種」とマイノリティ
政治の併存 渡辺将人
研究論文
「自己防衛の名の下に」―移民貧困層の州外強制退去と19世紀アメリカ移民
政策 廣田秀孝
戦後初期における社会科学研究評議会とカーネギー財団による地域研究の推
進―揺籠期の地域研究と社会科学 佐々木豊
書評
書評:貴堂嘉之著『アメリカ合衆国と中国人移民―歴史のなかの「移民国
家」アメリカ』 中野博文
書評:新田啓子『アメリカ文学のカルトグラフィ―批評による認知地図の
試み』 牧野理英
書評:青野利彦『「危機の年」の冷戦と同盟―ベルリン、キューバ、デタ
ント 1961-1963年』 山澄亨
第47回年次大会報告
英文要約
【関連リンク】
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