◆植民地を描き足すこと
―アメリカ植民地期フィリピン(1901-1941)
の地理・歴史教育にみる地理区分の変遷
◆講師:岡田泰平(成蹊大学文学部助教:フィリピン史・比米関係史) ◆日時:7月30日(月)16:30-18:30
◆会場:成蹊大学10号館 2階 第2中会議室
◆主催:科学研究費・基盤研究(B)
「モンロー・ドクトリンの行為遂行的効果と21世紀グローバルコミュニティの未来」
研究代表者:下河辺美知子(成蹊大学)
研究分担者:巽孝之(慶應義塾大学)、舌津智之(立教大学)、日比野啓(成蹊大学)
2010年から続く本研究会は、「全体性」を志向する欲望と「部分」であることへの苛立ちの相克に対しアメリカ国家・文化がどのように歴史を刻んできたかを、現代批評の最前線の洞察から明らかにしていきます。特に19世紀初頭にアメリカの外交政策方針を示したとされるモンロー・ドクトリンに注目し、この言説がアメリカ国家の空間的・時間的位相を作り出してきた歴史的経緯を検証することにより、アメリカ文学・文化研究の重要性をグローバル規模で確認していきます。
今回は、フィリピン史・比米関係史をご専門とされる岡田泰平先生により、「モンロー・ドクトリン」の影響下で行われた米西戦争の結果、アメリカの支配下におかれたフィリピンの人々と彼らが受けた教育に焦点があてられます。加えて、「モンロー・ドクトリン」に表されるアメリカ外交史の概念が、植民地フィリピンの歴史・地理教育の教科書にどのように反映され、どのような反論が提示され、その後どのように継承されていったのか、が論じられていきます。
どうぞお楽しみに!
科研費研究「モンロー・ドクトリンの行為遂行的効果と21世紀グローバルコミュニティの未来」の詳細についてはこちらをご覧ください。