2012/05/01

05/19: 日本アメリカ文学会東京支部5月例会のお知らせ

5月19日(土)に慶應義塾大学三田キャンパスにて、日本アメリカ文学会東京支部5月例会が行われます。

今回の研究発表では、小泉純一先生(日本福祉大学)をお迎えします。
先生の2011年のご著書『アメリカに響くパレスチナの声—サイード、ダルウィーシュから、ネオミ・シーハブ・ナイへ』では、パレスチナ系第一世代のエドワード・サイード、マフムード・ダルウィーシュから、今回のご発表で扱われる第二世代女性表現者たちへと引き継がれた精神的遺産が描かれます。
今回のご発表では、このつながりを立脚点とし、パレスチナ系アメリカ人・女性表現者たちが、9.11以降の、不安や社会・政治問題に直面したとき、いかに自らの生きる歴史を受け止め、物語り、そして新たなメディアの地平を切り開いていくのか、が探求されます。


—東京支部5月例会—
日時:5月19日(土) 午後1時半より
場所:慶應義塾大学三田キャンパス南校舎447教室

研究発表
After the Last Sky から This Same Sky
サイードの遺産を引き継ぐパレスチナ系アメリカ人の作家たち
講師:小泉純一(日本福祉大学)
司会:遠藤朋之(和光大学)

分科会
近代散文
トウェイン『コネティカット・ヤンキー』
・サモア協定・スティーブンソン
須藤彩子(中央大学・非)

現代散文
ジョン・スタインベックの無形のユートピア
忘却という名の暴力
Under Kilimanjaroに見るインディアンの影
横山晃(立教大学・院)

日本におけるエマソンの詩の翻訳について
水野達朗(拓殖大学・非)

演劇・表象
リー・ブルーアとソフォクレス
The Gospel at Colonus に関する一考察
岸本佳子(東京大学・院)

*日本アメリカ文学会東京支部のHPはこちら

*小泉純一著
『アメリカに響くパレスチナの声―サイード、ダルウィーシュから、ネオミ・シーハブ・ナイへ』(水声社、2011年)