総合講座「前衛と伝統」(火曜2限)
日時:5月8日(10:45-12:15)
講師:新城カズマ(小説家・評論家)
司会:巽孝之
場所:慶應義塾大学三田キャンパス南校舎421番教室
***新城カズマさんは、慶應義塾大学ファンタジー研究会出身、1991年にデビューされた小説家・評論家で、1998年からはゲーム関係の企画・制作・編集を行う有限会社エルスウェアの代表取締役に就任され、「架空世界製造業」に従事・活躍されています。
デビュー前の1990年に、柳川房彦名義でPBMゲーム(Play-by-mail game:通信媒体を使用した多人数同時参加型ゲーム)『蓬菜学園の冒険!』の背景世界・物語展開などを管理する「グランドマスター」として名を馳せ、1991年にそのメディアミックス版『蓬莱学園』シリーズで小説家デビューされます。
2006年には『サマー/タイム/トラベラー』で第37回星雲賞日本長編部門を受賞され、他にも、Twitterで先行公開を試みた『15×24』(イチゴー・ニーヨン)シリーズ(2009年)や、『われら銀河をググるべきや』(2010年)など多数の著作を発表されています。
最近では、2011年8月刊行の巽先生・笠井潔氏監修『3・11の未来』に、「3.11の裡に(おいて)SFを読むということ:Reading SF inside 3.11—An Open (-ended) Letter to Young Souls」を寄稿され、現代における「物語」や「表現」そして「読む」ことの可能性を追求されています。
今回は、新城カズマさんの貴重なお話を聴くまたとない機会です。
どうぞ足をお運びください!
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***有限会社エルスウェアのHPはこちら
新城十馬著『蓬莱学園の初恋!』
(富士見ファンタジア文庫、1991年)
新城カズマ著『サマー/タイム/トラベラー』
(全2巻、ハヤカワ文庫、2005年)
新城カズマ著『15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った』
(全6巻、集英社スーパーダッシュ文庫、2009年)
新城カズマ著『われら銀河をググるべきや―テキスト化される世界の読み方」
(ハヤカワ新書、2010年)
笠井潔・巽孝之監修「3・11の未来――日本・SF・創造力』
(作品社、2011年)