H・G・ウェルズの『タイムマシン』(The Time Machine 1895)が、池央耿氏の新訳により、光文社古典新訳文庫から本日刊行!巽先生が、解説「速度のパラダイム・シフト」を寄稿されています!
19世紀ヴィクトリア朝最盛期に生まれ、学生時代、ダーウィン進化論者 T・H・ハクスリーに生物学を学んだ H・G・ウェルズは、1893年頃より作家活動に専念。膨大にあるウェルズの作品のうち『タイムマシン』は、『透明人間 』(1897年)や『モロー博士の島』(1896年)と並んで日本でもよく知られ、長く読まれ続けている人気作です。
21世紀の現代においても、未だ叶わぬ「タイム・マシン」を完成させた「タイム・トラヴェラー」は、その偉業を達成したにもかかわらず、結局、紀元 80万 2701年の暗い未来、そのまた遥か先の人類滅亡を目にすることに…。その後、命からがら元の時間世界に戻ったのち、その顛末を仲間たちに語り聞かせます。
この機会に、ぜひご一読・ご再読ください!
『タイムマシン』
H・G・ウェルズ著
池央耿訳
光文社/文庫/225頁
686円+税
2012年4月12日刊行
【目次】
タイムマシン
補遺:ウェルズの筆になる1931年版序---H・G・ウェルズ
補説:タイムマシンをより知るために---マリナ・ウォーナー(文芸評論家)
小伝:H・G・ウェルズ小伝---パトリック・パリンダー(英米文学研究科)
解説:速度のパラダイム・シフト---巽孝之
ウェルズ年譜
訳者あとがき
*光文社古典新訳文庫による紹介はこちらをご覧ください。
【関連書籍】
The Time Machine (Penguin Classics 2005)
『透明人間 』(橋本槇矩訳、岩波文庫、1992年)
The Invisible Man (Penguin Classics 2005)
『モロー博士の島』(橋本槇矩、鈴木万里訳、岩波文庫、1993年)
The Island of Dr Moreau (Penguin Classics 2005)