2012/03/31

巽先生が寄稿された『いまこそ私は原発に反対します。』(平凡社)刊行中

3月1日に刊行された日本ペンクラブ編『いまこそ私は原発に反対します。』は、52名の書き手による手紙・小説・詩・短歌・俳句・批評・エッセイを収録。巽先生によるバイオパンク・アジア——エネルギー文学の未来」 と、小谷真理先生による「狭間の時代に」 が寄稿されています。3・11 から一年。ぜひご一読を!



いまこそ私は原発に反対します。』
日本ペンクラブ編
平凡社
四六判/496頁
2012年3月刊行
定価1890円(1800円+税)

【目次】
はじめに(日本ペンクラブ会長:浅田次郎)

第一章:今日のあなたへ、明日のあなたへ
Rさまへの返事(佐々木譲)
“生まれてこなかったあなたへ”の手紙(下重暁子)
わたしから、あなたへ(谷村志穂)
会わずに別れた息子への返信(西木正明)

第二章:紡がれた物語
笛吹峠の鈴の音——<新々釈遠野物語>として(阿刀田高)
ダチョウの父(太田治子)
葉っぱ(出久根達郎)
よい未来のための小説(中島京子)
老人と蛙(中村敦夫)
土の中(新津きよみ)
福島夢十夜(萩尾望都)
草もち買います(松原喜久子)
老人と牛(吉岡忍)

第三章:うたう、詠む、訴える
ウラン235(アーサー・ビナード)
なんのための成長(天野祐吉)
「福島」から「うつくしま」への禱りをこめて(黒田杏子)
この世界を「幻」にしないために(三宮麻由子)
目の前の命を(俵万智)
剛毅のあなた(東直子)
3・11以後の詩作品(抄)(若松丈太郎)
震災ノート(和合亮一)

第四章:深部へのまなざし
泣いてるだけじゃダメなんだ——イラクと東京で掲げる「NO NUKES」(雨宮処凛)
フクシマで、あなたは何もみていない。(磯崎新)
原発と日本の文学者(川村湊)
バイオパンク・アジア——エネルギー文学の未来(巽孝之)
反原発の思想的根拠(辻井喬)
救おう、ゲンパツの子らを(鶴田静)
大災害と表現者(広河隆一)
いまこそ脱原発を(森詠)
原発「安全神話」の虚構(山田健太)

第五章:語り伝えること
記憶と記録(浅田次郎)
罪と罰。(あさのあつこ)
直感の命ずるままに(稲畑汀子)
制御できないものを、処理できないものを持ってしまった人間、わたしたちよ(落合恵子)
小さな勇気と覚悟を(轡田隆史)
もう、理屈ではなく(玄侑宗久)
狭間の時代に(小谷真理)
原発いらない人々(今野敏)
ライフスタイルを見直すとき(斎藤純)
「福島」につながる二人のひと(澤地久枝)
隠蔽という名の不実(椎名誠)
双葉町と飯館村をつなぐもの(志茂田景樹)
原発事故は人災です(瀬戸内寂聴)
今こそ合理的判断を(高樹のぶ子)
「鉄腕アトム」の時代(高橋千劔破)
水俣から吹いてくる風(竹下景子)
「夢の歌」から(津島佑子)
立ち止まるのは今(野坂昭如)
まぶしくない社会をめざして(森まゆみ)
便奴の岐路(森村誠一)
思考を停止してはならない(山岸涼子)

執筆者紹介
あとがき(日本ペンクラブ編集出版委員会委員長:森ミドリ)