2009/12/12

ポー生誕200周年を記念して組まれた豪華アンソロジー『ポーに捧げる20の物語』(早川書房)に、巽先生が解説を寄稿しています!

つい先日亡くなられた作家スチュアート・ M・カミンスキー編のオリジナルアンソロジー『ポーに捧げる 20の物語』が、ポー生誕 200周年記念の末尾を飾る企画として、昔懐かしい早川書房ならではのポケットミステリとして今月刊行されました。この記念すべき豪華アンソロジーに、巽先生が解説を寄稿しています。

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収録短篇
「イズラフェル」 ダグ・アリン/三角和代訳
「黄金虫」 マイケル・A・ブラック/横山啓明訳
「ウィリアム・アラン・ウィルソン」 ジョン・L・ブリーン/満園真木訳
「告げ口ごろごろ」 メアリ・ヒギンズ・クラーク/宇佐川晶子訳
「ネヴァーモア」 トマス・H・クック/高山真由美訳
「エミリーの時代」 ドロシー・ソールズベリ・デイヴィス/茅律子訳
「キャッスル・アイランドの酒樽」 ブレンダン・デュボイズ/三角和代訳
「ベル」 ジェイムズ・W・ホール/延原泰子訳
「父祖の肖像」 ジェレマイア・ヒーリイ/菊地よしみ訳
「ポー・コレクター」 エドワード・D・ホック/嵯峨静江訳
「夜の放浪者」 ルパート・ホームズ/仁木めぐみ訳
「歯の鳴る音」 スチュアート・M・カミンスキー/三浦玲子訳
「奈落の底」 ポール・ルバイン/服部理佳訳
「世にも恐ろしい物語」 ピーター・ラヴゼイ/山本やよい訳
「ポー、ポー、ポー」 ジョン・ラッツ/延原泰子訳
「告げ口ペースメイカー」 P・J・パリッシュ/三浦玲子訳
「春の月見」 S・J・ローザン/直良和美訳
「チャレンジャー」 ダニエル・スタシャワー/日暮雅通訳
「ポーとジョーとぼく」 ドン・ウィンズロウ/東江一紀訳
「モルグ街のノワール」 アンジェラ・ゼーマン/高山真由美訳


※書籍詳細は、こちらから。

父と子の和解を哀切な筆致で描いたトマス・H・クック「ネヴァーモア」をはじめ、メアリ・ヒギンズ・クラーク、S・J・ローザン、ドン・ウィンズロウなど、アメリカを代表するミステリ作家たちが書き下ろした、バラエティ豊かな20篇を収録する本書。どうぞ、手にとってみてください!

また、今年10月にフィラデルフィアで開催されたポー国際会議で巽先生は司会をされましたが、作家・小森健太朗氏によるこの会議のレポートが東京創元社のウェブマガジンからご覧になれます。2日間にわたる会議の模様や、巽先生とのポーゆかりの地を巡るフィラデルフィア観光などのお話が書かれていますので、ぜひこちらもお楽しみください。なお、小森氏によるポー生誕200周年記念学会レポートは、ウェブマガジンとは異なる短いヴァージョンで、東京創元社の雑誌『ミステリーズ』最新号(本日発売!)にも掲載されています。