2009/10/30

『アメリカ文学研究のニュー・フロンティア』が南雲堂より刊行!

田中久男先生が今年3月に広島大学大学院文学研究科を退職されたのを記念し、誕生した『アメリカ文学研究のニュー・フロンティア』南雲堂より刊行されました。
監修・田中久男先生、編著・亀井俊介先生+平石貴樹先生、そして巽先生をはじめとする著名な先生方総勢15名が寄稿した論集。たいへん豪華な内容となっております!


『アメリカ文学研究のニュー・フロンティア』
田中久男監修/亀井俊介+平石貴樹編著
A5判上製 362ページ
定価(本体3,800円+税)
ISBN978-4-523-29313-2

〈執筆者〉
田中久男/亀井俊介/志村正雄/巽孝之/大井浩二/丹羽隆昭/稲田勝彦/平石貴樹/諏訪部浩一/今村楯夫/後藤和彦/新納卓也/大地真介/渡辺克昭/伊藤詔子

※書籍詳細は、こちらから。

巽先生は、第三章「ミシシッピの惑星―『野生の棕櫚』の深い時間」を寄稿しました。本章で巽先生は、ウィリアム・フォークナーの『野生の棕櫚』The Wild Palms(1939)を取り上げ、ガヤトリ・スピヴァクらが提唱した概念「惑星思考の理論」をもとに、アメリカ独自の空間戦略を理論的に批判する「深い時間」“Deep Time”の可能性を見出すとともに、今日の惑星思考の根本を考え直しています。