2009/01/21

巽先生が序文を寄稿した英訳版『江戸川乱歩読本』、黒田藩プレスより刊行!

英訳版『江戸川乱歩読本』The Edogawa Rampo Reader黒田藩プレスから刊行され、巽先生が本書の序文を寄稿しました。
北村想原作のいま話題の映画『K-20 怪人二十面相・伝』 をはじめ、乱歩によって影響を受けた作家や芸術家による作品をまじえた序文を読めば、ますます乱歩作品が読みたくなること間違いなし!

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Contents

Introduction by TATSUMI Takayuki
Translator's introduction by Seth JACOBOWITZ

I. The Fiction
1. The Daydream (Hakuchūmu)
2. The Martian Canals (Kasei no Unga)
3. The Appearance of Osei (Osei Tōjō)
4. Poison Weeds (Dokusō)
5. The Stalker in the Attic (Yaneura no Sanposha)
6. The Air Raid Shelter (Bōkūgō)
7. Doctor Mera’s Mysterious Crimes (Mera Hakase no Fushigina Hanzai)
8. The Dancing Dwarf (Odoru Issun Bōshi)

II. The Essays
1. The Horrors of Film (Eiga no Kyōfu)
2. Spectral Voices (Koe no Kyōfu)
3. A Fascination with Lenses (Lens Shikōshō)
4. The Phantom Lord (Genei no Jōshū)
5. My Love for the Printed Word (Katsuji to Boku to - Shōnen no Dokusha ni Okuru)
6. Confessions of Rampo (Rampō Uchiakebanashi)
7. Dickens vs. Poe (Dickens no Senben)
8. Fingerprint Novels of the Meiji Era (Meiji no Shimon Shōsetsu)
9. An Eccentric Idea (Kikyō na Chakusō)
10. A Desire for Transformation (Henshin Ganbō)


※黒田藩プレスのホームページによる書籍詳細は、こちらから。


巽先生と長年の友人である英訳者エドワード・リプセット氏が始めた黒田藩プレスは、日本文学、特に大衆文学の英訳で知られています。また本書の翻訳者は、巽先生のコーネル大学の後輩にあたる若手日本文学研究の俊才、セス・ジャコボウィッツ氏。

同ホームページでもお知らせしましたが、2007年4月にニューヨーク大学で開催された江戸川乱歩シンポジウム(会議の報告は、こちらからご覧になれます。)や、同年12月に立命館大学で行われた国際乱歩コンファレンス『江戸川乱歩とグローバル文化としてのモダニズム』といった乱歩に関する会議に巽先生は招聘されました。
こういった北米における乱歩ブームに伴って誕生したのが、『江戸川乱歩読本』The Edogawa Rampo Reader!そして、黒田藩プレスのリプセット氏と、上記の乱歩会議に巽先生と同席し、翻訳を担当したジャコボウィッツ氏の熱烈な依頼を受けて、本書の巽先生による序文が実現したのです。

同社からすでに刊行され、大好評の『黒蜥蜴』The Black Lizard and Beast in the Shadowsにつづく英訳版乱歩作品である本書。代表的短篇である「白昼夢」「火星の運河」「お勢登場」などはもちろんのこと、英語圏初紹介になるものが目白押し!話題はなんといっても、初期乱歩の最高傑作のひとつで何度も映画化されながらも英語圏初紹介作品である「屋根裏の散歩者」が“The Stalker in the Attic”のタイトルで収められていること。「映画の恐怖」「レンズ嗜好症」「活字と僕と」「明治の指紋小説」「ディケンズの先鞭」「変身願望」など、英語圏初紹介になる評論も収録されています。

ぜひこの機会に英訳版で、乱歩の魅力を味わってみてはいかがですか?


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