『スモーク』『ブルー・イン・ザ・フェイス』のポール・オースター&ウェイン・ワン コンビによる最新作『赤い部屋の恋人』がいよいよ公開! 公開にあわせて、『偶然の音楽』以来オースター映画作品に言及してきた巽先生が、『赤い部屋の恋人』評を月刊誌『person』2003年4月号に寄せました。 ネットビジネスで大儲けした23歳のリチャードと、高級ストリップバーで働く美しいダンサー、フローレンス。期間限定のラスベガス行きにフローレンスが提示した条件は「キスもセックスも厳禁。報酬は1万ドル」。ふたりの性幻想はどこへ辿りつくのか・・・。 映画とともに、この評論もぜひお楽しみください! ―性幻想の犠牲となるカップルを描く、優雅で感傷的なポルノ― オースター文学は、禁欲し抑制された。しかしご心配なく。それと引き換えに、わたしたちは21世紀版『ナイン・ハーフ』とも呼ぶべき、いとも優雅で感傷的なポルノを獲得したのである。(巽孝之)巽孝之「赤い部屋の恋人」 『person』(朝日新聞社2003年4月号)108頁。定価680円 2月22日発売
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2003/01/01
巽先生によるオースター&ワン最新映画評
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