2023/01/13

文芸誌『ケヤキブンガク』創刊号が刊行され、巽先生による随想「古典文学のすすめ——アメリカ的リベラリズムの真髄を訴える緋文字の女——ナサニエル・ホーソーン『緋文字』」が寄稿されています!

この度、文芸誌『ケヤキブンガク』創刊号が刊行され、巽先生による随想「古典文学のすすめ——アメリカ的リベラリズムの真髄を訴える緋文字の女——ナサニエル・ホーソーン『緋文字』」と、志賀俊介先生による書評「サブカルチャーで語る闇の歴史——ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』」が寄稿されています!慶應義塾ニューヨーク学院で学生達と共にブッククラブを開催し、その地パーチェスでホーソーンの『緋文字』を再読することを通してあらためて明らかになった『緋文字』の遺産、ひいては古典文学のもつ文学的可能性をお教えくださいます。志賀先生による書評では、ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』がもつサブカルチャー的オタク性と作家のルーツであるドミニカ系移民の物語の交錯が浮彫にされます。ご関心のある方は、ぜひご一読ください!








『ケヤキブンガク』
創刊号
2022年 12月
ケヤキブンガク編集室
本体 1600円+税

【目次】
創刊の辞 宮脇俊文

創刊号特別寄稿
小林エリカ「桃李不言下自成蹊」
村松友視「混沌の瞬き——私にとっての吉祥寺」

いしかわじゅん「吉祥寺気分」

創刊号特別巻頭インタビュー
桐野夏生「言語化できていないものを言語化することが作家の仕事」

創刊号特集「言葉にならない言葉に」  
宮脇俊文「捨てられたものの中にある真実 ―― あるコピーライターの自省」  
フルタジュン「シームレスの世界で待っている」  
挾本佳代「美意識、この悩ましきもの」  
山中将司「言葉でデザインをする」  
藤丘義也「戦争は知らない ――『花』という戦争の記憶を」

創刊号特別寄稿
ティムラズ・レジャバ「言葉は人そのものを表す」

フォトエッセイ
伊藤千晴「令和元年——普通の日々」

小説
板垣真任「たんぽぽのこく」

戯曲
フルタジュン「寂しい時だけでいいから」

吉祥寺交遊録1
南椌椌「ケヤキ並木と清水昶」

書評
志賀俊介「サブカルチャーで語る闇の歴史——ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』」
小林正幸「社会の歯車になることを肯定する意識——村田沙耶香『コンビニ人間』」

古典文学のすすめ
巽孝之「アメリカ的リベラリズムの真髄を訴える緋文字の女——ナサニエル・ホーソーン『緋文字』」

音楽評
辻畑楽「一秒の間の重要さ——アナログ録音がデジタル録音に課した質感の違い」

執筆者一覧
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編集後記

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