本作は、映画内映画『バードマン』シリーズでかつて一世を風靡した主人公リーガンが、再起をかけてブロードウェイにのぞむ物語。その劇中劇として採用されているのがレイモンド・カーヴァーの短篇「愛について語るときわれわれの語ること」です。巽先生は、このアメリカミニマリズムの作家レイモンド・カーヴァーについて、解説を寄せられています。カーヴァーの文章が持つ魅力やこれまでの映画化についてはもちろん、本作の見所や、あわせて読みたい3冊もご提示されています。
本パンフレットにはほかにも、古川日出男氏(作家)や、浅田彰氏(批評家)、三浦大輔氏(「ポツドール」主催 / 映画監督)がレビューを寄せています。この機会にぜひ劇場に足をおはこびください!
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
- 監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
- 撮影監督:エマニュエル・ルベツキ
- ドラム・スコア:アントニア・サンチェス
- キャスト:マイケル・キートン、エドワード・ノートン、エマ・ストーン、ナオミ・ワッツ、ほか
- 2014年 / アメリカ / 英語 / カラー / 120分
- 提供:フォックス・サーチライト・ピクチャーズ、リージェンシー・エンタープライズ
- 日本語字幕:稲田嵯裕里
- 配給:20世紀フォックス映画
- 2015年4月10日公開
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【劇場パンフレット】
FOXサーチライト・マガジン vol. 04
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
2015年4月10日発行
定価820円(本体760円+税)
*FOXサーチライト・マガジン公式フェイスブック
【目次】
BiRDMAN
- Introduction
- Synopsis
- Review 01 「ロング・ロング・ショットがもたらすいかさまの中のリアル」古川日出男(作家)
- Raymond Carver 巽孝之
- Interview with Alejandro G. Iñárritu
- Connection 「2010年代ハリウッドを席巻するメキシコの“三本の矢”」宇野維正
- Cast Interviews
- Cast Profiles
- Visual 「2年連続オスカー受賞の大快挙!“光の魔術師”ルベツキの到達点」宇野維正
- Score 「「死刑台のエレベーター」以来の衝撃!?サンチェスがもたらした「バードマン」のリズム」宇野維正
- Review 02 「「バードマン」の音楽」浅田彰(批評家)
- Production Notes
- Broadway
- Review 03 「計算し尽くされた演出の先にある演劇の“ライブ”体験」三浦大輔(「ポツドール」主催 / 映画監督)
- Staff Interviews
- Staff Profiles
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【関連リンク】
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- レイモンド・カーヴァー論集『レイ、ぼくらと話そう―レイモンド・カーヴァー論集』に巽先生が参加(過去のCPA Recommends:2004 / *ページをスクロールして13個目の記事です)
【関連書籍】
レイモンド・カーヴァー、村上春樹訳『愛について語るときに我々の語ること (村上春樹翻訳ライブラリー)』(中央公論新社 、2006年)
巽孝之寄稿、平石貴樹・宮脇俊文編著『レイ、ぼくらと話そう―レイモンド・カーヴァー論集』