3月21日(土)、慶應義塾大学三田キャンパスにて、日本アメリカ文学会東京支部3月例会が行われます。
東京支部3月例会
日時:3月21日(土)午後1時30分より
場所:慶應義塾大学三田キャンパス第一校舎110教室
研究発表
ダーク・マザー―コンプソン夫人再考
講師:新納卓也(武蔵大学)
司会:中谷崇(横浜市立大学)
分科会
近代散文「霊性と自制―ラフカディオ・ハーンの描く日本とアメリカとの関係」
中川智視(一橋大学・院)
現代散文「大草原の小さなカッパ―Hiromi GotoのThe Kappa Childにおける先住民について」
加藤有佳織(慶應義塾大学・院)
詩「エミリ・ディキンソンの“Martial Poems”を読む」
金澤淳子(早稲田大学・非)
演劇・表象「『欲望という名の電車』における同性愛者へのメッセージ」
石月正伸(獨協大学・非)
研究発表では、ウィリアム・フォークナーの代表作The Sound and the Fury『響きと怒り』(1929年)を翻訳した新納卓也氏(武蔵大学)が、この作品に登場するコンプソン夫人の人物造型を、初期フォークナー小説の「母」の系譜をたどりながら再検討します。
なお分科会では、巽ゼミ大学院の加藤有佳織さんが日系カナダ人女性作家Hiromi Goto(1966年―)の第二作The Kappa Child(2001年)を、日系カナダ文学における先住民という点から考察し、発表します。
『響きと怒り』(上巻・下巻)
ウィリアム・フォークナー著、平石貴樹・新納卓也訳
2007年、岩波書店より刊行