【講座概要】(KUNILABOウェブサイトより)
SFやファンタジーの世界では、現実の枠組みにとらわれない自由な発想があります。性差別という社会問題を考えるフェミニズムSFの名作が多いのも、そのためでしょう。本講義では、アーシュラ・K・ル=グウィン『闇の左手』、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「男たちの知らない女」、マーガレット・アトウッド『侍女の物語』、萩尾望都『スター・レッド』を取り上げ、現代社会へ投げかけられた様々な問題提起を通して、フェミニズム理論についての理解を深めていきます。
KUNILABO2021年9月期人文学講座
フェミニズムSFの名作を読む(全 4回)
初回日時: 2021年 9月 9日(木) 19:30 - 21:00
日程:9月〜 12月の第 2木曜日(9/9, 10/14, 11/11, 12/9)
場所: オンライン会議アプリ Zoom を使用したオンライン講座
参加費:全 4回 一般 8,000円/学生 4,000円
※本講座詳細およびお申し込みはこちらをご参照ください。
【各回の予定】(KUNILABOウェブサイトより)
- 第一回:両性具有ロマンスからBL小説へ
- 第二回:男のスタンダード、女のスタンダード
- 第三回:ディストピア小説に見る妊娠と出産
- 第四回:ジャンル SFにおける超能力と女性的な宇宙観
【使用テクストと取り上げる主題】(KUNILABOウェブサイトより)
- アーシュラ・K・ル=グウィン『闇の左手』小尾芙佐訳、ハヤカワ文庫SF。
- ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「男たちの知らない女」伊藤典夫訳(『愛はさだめ、さだめは死』ハヤカワ文庫SF所収)。
- マーガレット・アトウッド『侍女の物語』斎藤英治訳、ハヤカワepi文庫。(第三回)
- マーガレット・アトウッド『誓願』早川書房。→妊娠と出産をめぐる問題系(第三回)
- 萩尾望都『スター・レッド』小学館文庫。(第四回)
【関連リンク】
【関連書籍】
小谷真理『女性状無意識<テクノガイネーシス>——女性SF論序説』(勁草書房、1994年)
マーリーン・S・バー著、小谷真理・鈴木淑美・栩木玲子訳『男たちの知らない女——フェミニストのためのサイエンス・フィクション』(勁草書房、1999年)