慶應義塾大学藝文學会機関誌『藝文研究』最新号(第 119号第 1分冊)は、先生のご退任を記念して「巽孝之教授退任記念論文集」。慶應義塾大学文学部・商学部・経済学部より執筆者の先生方が名を連ね、それぞれのご専門から見た「アメリカ」が縦横無尽に論じられています。巽先生の略年表および業績一覧も収録されています。ぜひお手にとってみてください!
また、Prof. Tatsumi のページには、CPA版公式履歴書/業績表(1984年〜2020年 12月 24日)をアップいたしました!なお、これまでお知らせしてきたように、最終講義「最後の授業——慶應義塾とアメリカ」の模様は、Youtubeで引き続きご覧頂けます(→こちらかどうぞ。現在閲覧数は 4000回!をこえております)。すでにご覧になった方もまだお見逃しの方も、併せてぜひ!
『藝文研究』
巽孝之教授退任記念論文集
第 119号第 1分冊
2020年 12月
Cover Art: 
Left: Emanuel Leutze, Washington Crossing the Delaware
Right: Thomas Doughty, A River Glimpse
【目次】
- 巽孝之教授 履歴・研究業績
 - 序 大串尚代
 - 『ジョン・マンデヴィルの書』とアメリカの発見 松田隆美
 - 海の見える窓——クリストファー・マーロウ、カンタベリー、そして新大陸 井出新
 - 『フィーメイル・アメリカン』の空間表象と環大西洋的修辞学 原田範行
 - アメリカの社会言語学・社会言語学のアメリカ 井上逸兵
 - 英語の米英差の起源と発達——color/colour 問題再訪 堀田隆一
 - エミリ・ディキンスンの詩に魅せられて——武満徹・晩年の5曲 朝比奈緑
 - 環流する民主主義——メルヴィルの『タイピー』 竹内美佳子
 - 凍る時間とよみがえる女——チャイルドの「ヒルダ・シルフヴァーリング」に見る子殺し、冷凍睡眠、インセスト 大串尚代
 - “local and outsider”——フランク・マツラ(1873-1913年)の写真 加藤有佳織
 - アメリカ亡命期のアンドレ・ブルトン——「三部会」Les États générauxについて 朝吹亮二
 - 『モレルの発明』から『ニューロマンサー』へ 新島進
 - 「
野盗 の城」と「アッシャー家の崩壊」——H. クラウレンと E.A. ポーをつないだ翻訳について 識名章喜 - メキシコ湾に揺蕩う八雲——ハーン『チータ』のゴシック様相序考 ピーター・バナード
 
【関連リンク】
- 慶應義塾大学藝文學会
 - Prof. Tatsumi (CPA)
 - 巽先生の最終講義「最後の授業——慶應義塾とアメリカ」 Youtube版が公開されました!(CPA: 2021/03/15)
 - 03/13: 巽先生の最終講義「最後の授業——慶應義塾とアメリカ」がオンラインで開催されます!(13:00-14:30)(CPA: 2021/02/16)